リスクモニターとは


国際原子力機関(IAEA: International Atomic Energy Agency)の定義によると*1、リスクモニタとは、今現在の実際のプラントや機器の状態(運転状態であるのか点検中、テスト中であるか等を含む)を反映して、時々刻々変化するリスクを確率として解析し表示するツールです。このツールは、プラントを運転あるいは保守を行う人の意思決定を支援するために使われます。

例えば、運転や保守のために、人がある機器に対して操作を行い、プラントや機器の状態を変化させると、リスクモニタは、常時、リアルタイムのリスクを解析し表示するので、この操作によって、リスクが増えたのか減ったのか、つまり、その操作が正しいものかどうかを、即座に確認することができます。

 

我々は、DiD Risk Monitorを、最終的にこのようなリアルタイムにリスクを解析し、提供するシステムにすることを狙っています。

 

*1  IAEA-TECDOC-1106 (1999):Living Probabilistic Safety Assessment (LPSA)