DiD Risk Monitorでは、コンピュータの中に、事故や災害が発生している現場を用意し、この事故や災害に係る人々の振る舞いを、予め与えられたシナリオにそって再現してゆきます。これを相互作用シミュレーションといいます。(図参照)
相互作用シミュレーションでは、実際に事故や緊急事態が発生している工場や発電所に対して、災害が進展してゆくシナリオデータを与えます。
このシナリオデータには、いつまでに(制限時間)、何を達成しなければいけないか(チェックポイント)を設けておきます。このチェックポイントは、全体のシミュレーションが上手く行ったか、どうかを判断する一つの切り口となります。
次に、この災害に対応する人々、ここでは工場の場合にはその工場の管理者、工場を運営しているオペレータ、事故時に外部から支援に駆けつける消防関係者などを、役者(アクター)として考えます。
そして、このアクターに対して、それぞれに用意している対応手順やマニュアルのデータをシナリオデータとして与えます。このシナリオには、災害が発生している工場の状況把握や情報収集を行い、様々な判断を行った上で、工場の各種設備に対する操作や、各種対応が含まれます。また、アクター間は、それぞれお互いに連係して共同作業を行います。
これらのアクターの設定、シナリオデータの作成を行い、シミュレーションを開始して、事態の推移を見てゆきます。
(シミュレーションの様子をビデオでご覧いただけます。)